「伊織は休んで。ね?」
要は優しくそう言って抱き締めてくれた。
たぶん、要はわかってたんだろう。
自分の気持ち……
伊織は安心して寝ることにした。
思っていた以上に疲れていたのかすぐに眠りに落ちていた。
……んっ……
伊織は目を覚ました。
辺りは真っ暗で
星と満月が光輝いていた。
「起きたか…伊織、よく眠れた?」
要が眠そうに聞いた。
「うん。バッチリ。今度は要が寝て?」
「いや、夜は危ないからさっき松坂と決めて男は交代に起きることにしたんだ。」
「そうなんだ。」
伊織は要もだが松阪も体がもたないんじゃないかと心配になった。



