朝がきた。 今日は晴天だった。 伊織たちは急いで食べ物を運び、要たちは急いで筏を運んだ。 すべての準備ができた。 「海に出るんだよね。なんかちょっと不安…。」 伊織は要にボソッて言った。 「大丈夫。俺がついてるから。俺が守るから。」 要は伊織を安心させるように言った。 伊織は要のおかげで不思議と不安が無くなっていった。 「あり…「それじゃあ、出発しよう。」 伊織が要にお礼を言おうとしたら松坂の声がさえぎった。