「松坂さん。山にある木は切れないと思うから倒れてるやつ集めるけどそれでいいですか?」 要は松坂に山道の途中でそう言った。 「いいと思うよ。ただ、これはバーチャルだから、もしかしたら刃物が落ちてるかもね(笑)」 松坂は後ろに振り向きそう言った。 要は不思議なやつだとそのとき思った。 今までもだが今回のゲームも難しく、冷静ではいられないのに松坂はいたって冷静だった。 たぶん、今までのゲームもだろう。 松坂がこれからどんなことをするのか…… 少し興味を持ち始めた要だった。