「実はさ…鬼ごっこの時、姫華さんと要の取り合いになっちゃたんです。 それで…心配で…一応、付き合ってるんです。」 伊織は顔を赤くしながらそう言った。 束縛が強いんじゃないかと思ってちょっと自分が嫌にもなった。 「大丈夫です。そのつもりはありません。安心してください。」 そう言ってニコッと微笑んでくれた。 伊織は安心した。 そしてまた山菜を探すことに集中することにした。