「ねえ、これ食べれるかな?」 「食べれるよ。それ、春菊だから。」 そう言って佳子が教えてくれた。 佳子は山菜に詳しいらしく助かる。 もし、変なものを食べて死んでもしたら困るから…… 「ねえ、ひとつ聞いてもいい?」 伊織は佳子にどうしても聞きたかったことを聞いてみた。 「はい。」 「その…要のこと、好きになったりしない?」 「どうして?」 いいにくい……でも言わなきゃ……