「要を先に見つけた方が要とペアを組む…ってうルールで姫華さんと……ごめんね。」



うう……怒られる!


そう思って身構えると頭の上にふわりとなにかが乗った。



要の大きな手だった。



「そっか。よかった。伊織が先に見つけてくれて。

まあ、そういうことだから藤堂さん、伊織の勝ちでいい?」




「ええ。」



そう言って姫華は去っていった。