すきなひと



思えば私はこの時すでに恋に落ちていた。

いつも元気で、馬鹿に。

「えみは、おれたちのなかでひとりだけおんなのこだから、おれたちはえみをまもるんだ!」

なんて、啓が言った。

「いいねいいね!」

「わるくない」

尚と彰良も賛成して、私たちの中の決まりが決まった。

エミを、守る。

嬉しかった。女の子扱いも、全て。


私たちは家が近かったから尚や彰良より、頻繁に遊んだ。

お互いの家を行き来したり、外で遊んだり。


私はすっかり彼らの中に馴染んでいた。



そんな中、ある事件が起こった。