そんな兄さんと分かれて、部屋につく。
「ここが君の部屋だよ。ある程度自由に使ってくれていいから」
広い部屋で、私の部屋とは比べものにならないくらい、綺麗な部屋だった。
ベッドに座って部屋を眺めてみる。
うん。すごい綺麗。
その時、もぞっとベッドの布団が動いた。
「!?」
「どうしたんだい!?……って、光貴!ここはお前の部屋ではないぞ」
光貴と呼ばれる人は、布団から顔を出した。
チャラい頭の人は眠そうに、部屋から出て行った。
「悪いね。後で僕がガツンと言っておくよ」
「別に気にしないんで。というか、兄貴と一緒に住んでるから、それくらい慣れてるし…」
そう言った瞬間に空気が重くなった気がした。
え、なに!?
「なんだって?もう一度言って」