とある県のとある町に、その中学校はあった。
創立されてから今年で14年目になる校舎は、比較的まだ新しい。
広いグラウンドで、3年生が抜けた野球部がバッティング練習をしている。
小さいけれど小綺麗な花壇には、まだ花は咲いていなかった。
『……普通の、ただの中学校じゃねぇか』
そうだ、あの時はまだそう思っていたんだった。
「なぁ。いつからこんなにおかしくなったんだろうな」
「…………ぼくが記憶している限り、ショウ君が現れてからなんだけど?」
「はぁ?逆だろ?お前らがでしゃばって来てからだって」
「何言ってんのさ、僕達のテリトリーに先に踏み込んで来たのはショウ君でしょ」
「何がテリトリーだ。変人が集まって徒党を組んでるだけだろうが」
「そう言う君の方が変人じゃないか!つーか最早変態なんじゃない?」
「ンだとコラ!!もういっぺん言ってみやがれ!!」
「何度でも言ってあげるよ変態!!」
「上等だ、今日こそ決着つけてやるよ!!いつもの河原行くぞ!!!!」
―――暴走していく日々。
「青春と呼べ、青春と」
創立されてから今年で14年目になる校舎は、比較的まだ新しい。
広いグラウンドで、3年生が抜けた野球部がバッティング練習をしている。
小さいけれど小綺麗な花壇には、まだ花は咲いていなかった。
『……普通の、ただの中学校じゃねぇか』
そうだ、あの時はまだそう思っていたんだった。
「なぁ。いつからこんなにおかしくなったんだろうな」
「…………ぼくが記憶している限り、ショウ君が現れてからなんだけど?」
「はぁ?逆だろ?お前らがでしゃばって来てからだって」
「何言ってんのさ、僕達のテリトリーに先に踏み込んで来たのはショウ君でしょ」
「何がテリトリーだ。変人が集まって徒党を組んでるだけだろうが」
「そう言う君の方が変人じゃないか!つーか最早変態なんじゃない?」
「ンだとコラ!!もういっぺん言ってみやがれ!!」
「何度でも言ってあげるよ変態!!」
「上等だ、今日こそ決着つけてやるよ!!いつもの河原行くぞ!!!!」
―――暴走していく日々。
「青春と呼べ、青春と」