一人の男が部屋の中に顔を出す。 髪は銀髪。 そして炎のような赤い目の、美し過ぎる青年だった。 突然の訪問者に、ベッドの上の二人は慌てふためく。 反対に青年のほうは表情一つ変えない。 それどころか涼しい顔でベッドへと近づいていく。 「あ、おい、綾!」 「ごめん、皐月!またね…!」 女はこれ以上なく顔を真っ赤にしながら、 最低限の服をまとうと、青年の横を羞恥で通り過ぎ部屋を出て行った。