夜-‥








月の光が、ある一室を静かに照らす。






そこは一人部屋にしてはあまりにも広く、まさにホール並み。



だが生活感が全くない部屋だった。






あるのは、無駄に大きすぎるシングルベッド一つ。




そしてそのベッドで…



ある男女2つの影が重なり合っていた。








「ん…ああっ!さつ…きっ…!!」



女の甘い声が、部屋中に響く。




その上に覆い被さっていた男は、余裕の笑みを浮かべながら意地悪く微笑んだ。