「要は、生きてるんでしょ。」 私の言葉に、リンは頷く。 「牢獄に監禁されて、だけどね。」 「…。」 私は僅かに眉を潜めた。 だがすぐに顔を上げ、目の前のリンをしっかりと見据える。 「リン、お願いがある。」 「何」 「要に、私から言付けをしてきて欲しい。」 「…。」 リンは何も答えない。 いいよ、ということなのだろうか…。 私は続けた。