つい洩れてしまった私のつぶやきに、 彼はなんてことないように言い放った。 「歳の若さなんて関係ない。要は実力。 番沢龍や世相哀、離島奏太だって、あの歳で黒凪の幹部やってるだろ。」 「…っ」 不意に出てきた三人の名に、いきなり鷲掴みされたように心臓が高鳴る。 この高校、 どんだけすごいヤツらが集まってんだろう…。 あの伝説の黒凪に世界一の情報屋。 驚愕を通り越してもはや関心すらしてしまう。 いや、 それよりも…