「危な…!」 叫ぶ暇もなく、彼は無事地面に膝をつく。 そして穏やかな動作で体を起こすと、こちらにスッと視線を流した。 「…。」 近くで見ると、より一層キレイな瞳。 「理由は、 オレが津嶋15代目、『情報屋リン』だからかな。」 「…っ!!」 情報屋リン…!? 聞いたことがある。 情報屋とはその名の通り、世界のあらゆる情報を調べ、手に入れる人たちのことだ。