え… 突然その場に響いた自分以外の声に、私は思わず目を見開く。 「誰?」 立ち上がり、キョロキョロと辺りを見回すが… 「…??」 肝心の声の主はいない。 というか人っ子一人いない。 「おーい。上だよ、上」 え? 上? 顔を上げると、 「…!!」 知らない男の子が、貯水タンクの上に足を組みながら、楽しそうにこちらを見下ろしていた。