要の欠席の理由も、おそらく風邪かなんかと連絡してあるのだろう。 ふと、私はある席へと視線を向けた。 要の連絡を待っていたとき、唯一気にかけていたこと… めぐだ。 離島に騙され、今の自分と同じくらい傷ついているはずのめぐ。 あれから3日間まるまる会っていない。 …が、めぐはいなかった。 「ねえ、めぐは?」 「え?…ああ」 1人の女子に問いかけると、一度めぐの席を見てからすぐに私へと視線を戻す。