そん、な… これじゃあ私も要も、迂闊に動くことができない。 自分の顔から、サーっと血の気が引いていく。 どうしよう… どうすれば… 「滓羅、 あんたの目的はなんだ」 ピリピリと、その場の空気が張り詰める。 そんな中口を開いたのは…要だった。 要の質問に、 背後の出燈はニヤリと口角を上げる。