夢なんかじゃない 部屋の中にいたのは紛れもなく… あの日以来の、大好きなひと。 たった一人の家族だった。 「りお…な…」 幻でも見るかのような要の目が、こちらへと向けられる。 それと同時に、私は彼へと思い切り抱きついていた。