-ドカッ…!! 「…っ!」 「ガハッ…!ゲホッ、ゲホッ!」 振った片腕の木刀が、一気にふたりの男の巨体を吹っ飛ばした。 …キリがない。 それでも尚、自分へと群がってくる男はまだ数百人近く。 軽く30人は倒したが… 私は部屋の周りへと視線を走らせる。 体力にはまだ問題ないとはいえ、刻印の効果がいつ切れるかわからない。 それに、黒凪のみんなを清来に鉢合わせさせないようにするためにも、一刻も早くこの屋敷を出る必要がある。