「要はどこって聞いてるの」 「うっ…!」 男の胸ぐらをつかむ指に力を入れる。 同時に、男の顔がさらに苦しそうに歪んだ。 「あと3秒以内に言わないきゃ、あんたをこのまま窒息死させる。」 普段の自分なら、絶対に言わないような言葉。 けど…もう、時間がない。 「わかった…!話す…!話すからオレを離せ…!」 私は男を地面に下ろした。