ナイス! 偶然にも運良く、気絶していなかった男が一人いた。 私はその男に歩み寄ると、容赦なく乱暴に胸ぐらをつかみ立ち上がらせる。 「斉藤要はどこ?」 「あ…ぐ…」 「早く答えて!」 こんなクズ組織の連中に、遠慮なんてする必要ない。 男はしばらく苦しそうに呻いていたが、やがて口を開いた。 「斉藤…要、だと…? お前…ははっ…あの男の女か…?」 早く要の場所を教えればいいものを、全くどうでもいいことを口にする目の前の男にイライラがこみ上げてくる。