「早くここから逃げて。」 着ていた制服がブレザーでよかった。 私は上着を脱ぎ、女の子の肩にそっとかぶせる。 私の言葉に、女の子は目を見開いた。 「『逃げて』って、あなたは…!?」 少女の手が私の腕をつかむ。 あんなに怖い思いをしたのに、 こんな状況でも、人の心配をしてくれるなんて… 私は女の子に優しく微笑んだ。