どうやら二階へと続いているらしい。 道理で人の気配がしないわけだったが、これで納得。 おそらく要も清来の連中も、二階のどこかにいるのだろう。 ゆっくりと、なるべく音を立てないように… 階段を上ろうとしたときだった。 「いやああああああああああああ!!」 「…!?」 突如その場に響いた、女の悲鳴。 声は今まさに自分が上ろうとしている…階段の上からだった。 瞬間、私は弾かれたように階段を勢いよく駆け上っていく。 イヤな予感がする…