「斉藤の部屋行ってきたんすよね?どうでした、あいつ元気・・・えっ」 だが、 「有沢さん?」 「・・・どけ」 一澤の問いに有沢は答えない。 今までに聞いたこともない有沢の低い声に一瞬固まる一澤。 彼はまるで三人など見えていないかのように、すぐそこにあった自分の部屋を乱暴に開けた。