今までずっと目をそむけていた、 この左腕の刻印・・・ まるで大きな黒い痣に、自分の体はいつか蝕まれていくのではないかと・・・ 小さい頃はひどく「これ」に怯えたりもした。 ・・・そして憎かった。 この得体の知れぬ刻印は、自分の意思に関係なく強大な力を与えてくれる。 だから私は最愛の肉親であった母から捨てられてしまったのだ。 奇妙な刻印を、奇妙な力を持った娘を・・・ この痣は私から母親を奪った。だから憎かった。 けど・・・