「体、平気?」 「…っ!!」 久々のような再開に嬉しさを感じる前に、 体が小さく痙攣するように跳ね上がった。 自分がいるベッドへと歩み寄るなり、いきなり有沢の手が額へと触れてきたから… しかも驚くほど冷たい。 「あ、うん… 平気、です…」 「…。熱は、下がったみたいだね」 どうやら熱が下がったかを確認したらしい。 瞬間… 有沢の赤い瞳が至近距離で自分の顔を覗き込む。 突然のことに心臓が爆発するよりも早く、 「どっか、悪いとことかない?」 有沢は口を開いた。