結局私は、めぐのために離島をひっぱたくことさえできなかった。 強く、なりたい-‥。 瞬間、左腕の刻印が疼き出す。 「…っ!!」 先ほど髪をつかまれたときよりも、比べものにならないくらい鋭い痛み…。 (一体、何が…) 戦いの歯車が、静かに動き出していた…。