一澤たちのことはもちろん信用してる。 要を助け出すことに彼らが協力してくれるなんて、 この上なく頼もしいことはない だけどそうすることで、 みんなを傷つけるようなことになるならば… 私はそっちのほうが怖い…。 「私はね、 みんなを危険な目に合わせたくないの…」 自分の本当の気持ちを話すときがくるなんて 思ってもいなかった 下を向いてるからみんなの表情はわからないけど、 「斉藤…」 一澤の手が少し緩んだのは、 きっと気のせいなんかじゃない。