だって、彼の言う通り… 離島が怖いと思った瞬間、めぐのために怒った自分を… 私は後悔してしまっていたから。 言い返すことができないのは、世相の言葉が正しいから。 代わりに俯いてしまう私を、世相は何の感情も籠もらない目で見下ろす。 「奏太に説教する前に、 まずはそのクソ汚ねえ根性叩き直したら?」 「…っ」 彼の言葉に、私はただ唇を噛み締めることしかできない。