さっきは、離島に啖呵きった私を興味深げに見ていたのに… 突然の変わりように私は思わず息を呑む。 口元だけは笑みを浮かべて、世相は言った。 「やっぱお前も、そこら辺の人間と一緒だな。」 「え…」 思わず聞き返す自分に、彼は続ける。 「さっき後悔しただろ。 友人のために奏太に刃向かった自分を。」 「…っ!!」 私は言い返すことができない。