初めて、 同じ生き物である人間を、 「怖い」と思った瞬間だった…。 「…威勢のいい女は嫌いじゃねえ。」 ふと、形のいい唇が静かに開く。 「けど忘れんな。 お前はこの瞬間から、『黒凪に楯突いた女』だ。」 「っ!!!!!!!!」 つまり、それは… 私が、あの最強の族を…敵に回したということ。 初めて、自分のしでかしたことに後悔してしまう。