「いたっ…」 涙目になりながらも、彼は私の髪を掴んだまま離さない。 そのまま離島の顔がグッと至近距離まで近づいてくる。 「…っ!!」 瞬間、ゾワッと背筋が凍った。 数センチ先にある離島の表情が、 今までとは比べものにならないくらい、冷たかったから… 口元は確かに笑ってる。 しかし、目が全く笑っていなかった。 まるで、 今この瞬間に殺されるんではないかと錯覚するほど…。