離島から距離を取ったものの、彼の手が私の髪を離さなかったのだ。 ギリッ!という音と共に、突然の鋭い痛みに涙が滲む。 「ちょっと、離し…!」 「離さねえよ。」 私の言葉を遮り、離島は尚も指に髪を絡ませる。 そして… 「きゃあ…!」 そのまま自分のもとへ私を引き寄せる。 ブチブチッと髪の毛が何本か抜ける音… そして先ほどよりも凄まじい痛さに、私は顔を歪めた。