一澤は忌々しげにケータイのディスプレイを見つめる。 「電話は?」 「全く出ない。」 パタン…と上沢は静かに本を閉じた。 「お前の声を毎日聞いているのが、斉藤も嫌になったんじゃないか?」 「なっ、てめえルイ! そんなことあるわけ…!!」 「そうだよ、上沢。 例え本当のことでも、世の中には言っていいことと悪いことが」 「水城!!」 「ふふ、ウソウソ♪」 「…ったく」 なんて他愛もない会話をしながら、 3人は長い廊下をどんどん突き進んでいく。