気づくと私は ベッドの上にいた。 目の前には、見慣れた高い部屋の天井。 つい数刻前にも、私は同じ天井の下にいた。 けど 起き上がってみても有沢の姿はなく 床が衣服などで小汚いことから、ここが有沢ではなく自分の部屋だと思い知る。 つい数時間前までの出来事が、 再び頭の中をかすめた…。 -数時間前 「里緒菜 ここから…黒凪から出て行け。」