あの日、 めぐが奏太に屋上で告白したときだ。 「……」 驚きで答えることができないのは 彼の言葉が当たっているから。 何も言えない私を、有沢は相変わらず楽しそうに至近距離で覗き込んでくる。 「ふーん…あんたか。 奏太が言ってた、学校におもしろい女がいるってのは。」 「え…?」 有沢の…言ってる言葉の意味がわからない。 一体、何のことを言ってるの…?