「あ…」 「ん?」 「有沢は…その髪と目を気にして、 学校に来てなかったの?」 溢れ出る想いをごまかすようにして思わず口を開く。 だってこのままじっとしてたら… 手では拾いきれないぶんの気持ちが 口から勝手に出てしまいそうな気がして…。 「え…」 後先考えずに言ってしまった自分の言葉に、 有沢が微かに目を見開く。 「…っ!」 あっ、と思ったときには既に遅かった。