まるで始めから、二人の存在に気付いていたかのように… 「あまりこの学校の奴らと関わるのは、止めた方がいいと思うよ。奏太」 あくまで穏やかな笑みを浮かべながら、世相が口を開く。 だが目の奥は、離島に対する非難が滲み出ていた。 「おいおい焼くなよ。 三人の中でオレが一番モテるからってさ。」 「…お前が勝手に自分から寄せ付けてんだろ。」 冗談のような離島の言葉に、番沢が眉を寄せる。