中に入ると、程よい空気の温度が体を包む。 部屋の造りは…ほぼ自分の部屋と同じだった。 黒凪の幹部ともなると、ある程度違うんじゃないかと思っていたのに。 窓の位置、ベッドにクローゼット …うん。全部同じだ。 「とりあえず座って」 「…う、うん。」 思わず突っ立っている私に、有沢が後ろから声をかける。 やだ私、 何緊張してんだろ…?