めぐの両目から、ポロポロと涙が溢れ出す。 だが離島は、そんなめぐに口元を緩めるだけ。 「いいね。その絶望感に満ち溢れた顔が見たかったんだ。」 「……」 めぐはとうとう、言葉を失った。 最後にようやく、フラフラと屋上を出て行く。 許せない… 私は、めぐの気持ちを踏みにじったアイツに 怒りで拳を強く握る。