私が、黒凪に合格した…? ありえない ありえないよ…! 「だってオレ…確かに番沢に負けて…!!」 そう… 私は負けた。 新入りの中で唯一、剣を交え合わせてもらうこともできなかった。 なのに、 合格なんてありえない 興奮して思わず立ち上がってしまった私を、 一澤が呆然としながら見つめてくる。 「お前本当に…昨日のこと覚えてないんだな。」 「え…?」