「ん…」 ここ、は…? 闇だった世界に、うっすらと光が差し込んでくる。 そして真っ先に視界へと映り込んできたのは… 見覚えのある、大きなシャンデリア。 …自分の部屋だ。 私はゆっくりと体を起こす。 「…。」 部屋は静かで、私以外誰もいない。 自分がベッドの上で起き上がっているだけ。 (私…一体どうしたんだっけ…?)