「今年の新入生はみんな合格


…いいよね、奏太。」








先ほどの射抜くような眼差しが嘘のように、有沢から消えていく。



代わりに無邪気な笑顔が離島へと向けられる。





そして


有沢の手が優しく奏太の頭へと触れた。








「…」




離島の手から静かに力が抜けていく





代わりに有沢の肩にコツンと離島は頭を押し付けた。







「…ああ。」




離島は小さく、そして頷いた…。