容赦ない有沢の一言に、 離島の目が大きく見開かれる。 だがすぐに、それは怒りのような鋭いものに変わった。 「オレの言ってることが、負け犬の遠吠えだと…?」 「かな、た…」 今までに見たこともない、離島の表情…。 普段の切れ長の目は更に鋭くなり、 刃物のような眼光が静かに走っている。 それは並みの人間なら腰を抜かしてしまうような、凄まじい殺意があった。