「あの斉藤とかいう新入り、どう見たってあの中じゃ一番弱いヤツだったろ!」 離島の手のひらに再び力がこもっていく 血が滲むくらいに、強く… 「あいつ、オレたちの気づかねえとこでイカサマでも使ったんじゃねえの!? じゃなきゃ… じゃなきゃ龍が負けたりなんかするかよ…!!」 「奏太…」 「…」 離島の言葉に、世相の瞳の色がかすかに揺れる。 世相には痛すぎるほど離島の気持ちがわかっていた。 自分たちよりも遥かに弱いと思っていたどこぞの名も知らない新入りに 仲間が、黒凪の幹部が負けたのだ…。