「どしたの、2人とも」 どこかどんよりとしている2人とは裏腹に、にっこりと笑みを浮かべる有沢。 「たかが新入生テストで力尽きた?」 「そんなんじゃねーよ」 離島が眉をしかめる。 「どこぞの知らねえ新入りにあの龍がやられたんだぞ 精神的にも力尽きて当然だろ!」 「本当に精神的にも力尽きてんのは龍のほうだ お前じゃないよ、離島。」 「…っ」 突然笑みを消した有沢の言葉に、離島は言葉を詰まらせる。