有沢は表情を変えることなくその様子を見届けると -バタン 何事もなかったように部屋をあとにした…。 ある別室の部屋では、 「あいつ…一体何者なんだろうね。」 離島と世相の2人が向かい合うようにして佇んでいた。 離島は壁に寄りかかるように足を組み、 世相はソファーに力尽きたように寝そべっている。 そんな2人のもとへ -ガチャ 「…」 「…千景」 部屋に里緒菜を置いて戻ってきた有沢が姿を現す。