顔色が悪い。 ふと 「うっ…」 「…。」 里緒菜の顔が苦しそうに歪む。 「う…あっ…」 有沢は息苦しそうに吐息を漏らす里緒菜を無表情に見下ろす。 だがやがて、 側にあった毛布を手に取ると、それを里緒菜の肩までバサリとかけた。 そして… -ス… 彼の指が、 なぞるように里緒菜の頬を滑る… 瞬間 嘘のように里緒菜の呻き声は止まり、 「………すー……すー…」 表情が安らかなものへと変わった。