自動的に灯された明かりに映し出されたのは 無造作に布団の捲れているベッド。 それから 何一つ手のつけられていない夕飯が、食器台の上でポツリと残されていた。 (メシ、食わなかったのか…) こいつが倒れたのはそのせいかもしれない。 一通り部屋に視線を走らせると、有沢はゆっくりベッドへと歩み寄っていった。 そして腕の中でスヤスヤと眠る里緒菜を静かに寝かせる。