だが、 立ち込める煙から浮かび上がってきたのは… 「「「!!!!!」」」 「…。」 いきなり本気を出した番沢の剣を、 軽々と受け止めていた里緒菜の姿だった。 「ウソ、だろ…」 ありえない 先ほどのテストでの里緒菜の実力では 確実に死んでいるはず それなのに… 今の里緒菜は、そんな攻撃をも軽々と受け止めていた。 「お前…一体何者だっ」 交じり合う二本の剣の向こうで、驚きで見開かれる番沢の瞳とぶつかる。